【キセル算?】私立中学受験について思うこと

(2022年6月18日 最終更新)

【謎の単語? キセル算】


主宰者欄にも書きましたが、僕は中学受験をしていません。 

 

高校受験組です。

 

 

 

僕の入学した中央大学附属高校(小金井市)は、当時は併設中のない、いわゆる高校単独校でした。

 

(今は併設中があります)

 

 

 

当時僕は、なんとなく自分を基準に考えていて、一緒に入学したみんなは、全員自分と同じ中学受験経験者と思っていたのですが、

 

【埼玉大附中】【学大小金井中】、さらには【日大二中】【明治学院中】出身の人(つまり中学受験も経験している人)が点在していて、驚いた記憶があります。

 

 

 

それでもまあ、ほとんどの人は公立中出身者でしたし、そもそも中学受験のことなんて特に話題にもならず、高二になりました。

 

 

 

予習シリーズ 算数
予習シリーズ 算数

 

 

 

これは本当によく覚えているのですが、数学の数列の授業の一回目が終わった時のことです。

 

休み時間になり、急にみんなが話し始めました。

 

 

 

「元ネタはここだったのかよ」

 

 

 

とか

 

 

 

「なんでいきなり小学校内容に戻るのかと思った」

 

 

 

とか

 

 

 

「そうだよ。正式には数列って高校でやるんだよ」

 

 

 

とか…

 

 

 

どうやら中学受験組は、小四~小五あたりでフィボナッチ数列程度のことまで学ぶらしいんですね。

 

そもそも数列は、中学受験の頻出範囲だそうでして…

 

 

 

こっちはそんな事、ちっとも知りません(笑)

 

 

 

ちなみに彼等は、

 

【部分分数分解】をなぜか

 

キセル算って呼びました。

 

 

 

一方僕は、謎の単語 キセル算 が飛び交う彼等の会話に入っていけません。

 

 

 

「え? 中学受験の人って、こんな難しいことをやってたの?」

 

 

 

と、うろたえる感じです。

 

 

 

キセル算 四谷大塚 予習シリーズ 算数 4年(下) 50ページ
【キセル算】四谷大塚 予習シリーズ 算数 4年(下) 50ページ

 

 

 

ただ、思い当たることはありました。

 

中学生の時、妹が使っている小五算数の予習シリーズ(妹は中学受験をしました)を見て、明らかに中学数学の内容(相似比の問題)だったので、びっくりした覚えがあります。

 

 

 

また中学生の時通っていた塾の先生が

 

 

 

「中学受験は、高校受験と比べ物にならないくらい難しいよ」

 

 

 

とか

 

 

 

「ってか、中受と高受って、そもそも比較するもんじゃないでしょ」

 

 

 

と言っていたのも思い出しました。

 

 

 

それにしても、さすがに高校内容まで学んでいるとは…

 

 

 

それと、周囲に想像以上に中学受験経験者が多かったことにも驚きました。

 

 

 

僕は全く知らなかったのですが、当時は、中学受験で【第一志望校】が残念な結果に終わってしまった場合、【第二志望校】に合格しても入学せず、地元公立中の方に進学し、高校受験に挑戦するということが普通にあったそうです。

 

 

 

地元公立中の方に進学し、高校受験に挑戦する・・
地元公立中の方に進学し、高校受験に挑戦する・・

 

 

 

自分を基準にして

 

 

 

「公立中出身者は中学受験をしていない」

 

 

 

と思ってはいけなかったのですね。

 

 

 

典型的な【キセル算】
典型的な【キセル算】

【中学受験って普通なの?】


さらに中学受験を意識したのは大学に入った時です。

 

(僕は法学部法律学科に内部進学しました) 

 

僕のクラスは五十人ほどの人数だったのですが、その中に桜蔭】・【ラ・サール】・【洛星】・【海城】・【東海】・【修道】などから来た人(中学受験組)が普通にいるんですね。

 

 

 

加えて、中学受験経験者と思っていた地方の県立高校出身の人も、よく話を聞くと地元の国立大附属中出身(つまり中学受験も高校受験も経験している)だったりするんですね。

 

 

 

どうやら、自分が思っている以上に中学受験というものは一般的らしいと気づきました。

 

 

 

自分が思っている以上に中学受験は一般的らしい・・
自分が思っている以上に中学受験は一般的らしい・・

 

 

 

ちなみに桜蔭】さんは、クラスの司法試験合格一番乗り、

 

また、【ラ・サール】くんは(前回、あんまりにも驚いたので、ついブログに書いちゃったのですが)現在医師として活躍されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで私立中学受験の世界では、小三(小四)スタート、四科受験が主流です。

 

そんな中、当塾の私立中学受験科は小六生のみ(小六からの私立中学受験)、二科(算国)受験専門となっています。

 

 

 

二科(算数・国語)受験専門
二科(算数・国語)受験専門

 

 

 

このようなやり方をしていると

 

 

 

「中学受験は軽視しているのですか?」

 

 

 

と尋ねられることがあるのですが、結論から言いまして、中学受験は軽視していません。

 

というより重視しています。

 

(上記に書いたように、中学受験組のすごさは身をもって体験しています)

 

 

 

ただ、やっぱり中学受験は大変なんですね。

 

特に算数は、ほんと難しいです。

 

内容も難しいですし、それを小学生に理解してもらうのも難しいです。

 

 

 

あと、これは、突き詰めて考えると、結局、僕が中学受験を経験していないからとも思うのですが、つい高校受験を基準にしちゃうんですね。

 

そうすると

 

 

 

「中学受験って、生徒の負担、多過ぎ」

 

 

 

って思っちゃいますし、どうしても心理的に

 

 

 

「負担の少ない中学受験」

 

 

 

を目指したくなっちゃうんですね。

 

 

 

で、いろいろと考えた結果が

 

 

 

「小六のみ、二科受験」

 

 

 

という結論なんですが…

 

 

 

 

 

当塾の【私立中学受験二科】については、よくお問い合わせ(特に四科指導について)をいただきますし、迷うところもあるのですが、

 

現時点では、小六生のみ、二科(算国)指導専門でやっていきたいと思っております。

 

 

 

【キセル算】の由来(?)となった「キセル」 両端が高価な金属で、真ん中は安価な竹(中は空洞)でできています。そこから、式の両端(最初と最後)を重視する【部分分数分解】を【キセル算】と言うようになったらしい(?)です。
【キセル算】の由来(?)となった「キセル」 両端が高価な金属で、真ん中は安価な竹(中は空洞)でできています。そこから、式の両端(最初と最後)を重視する【部分分数分解】を【キセル算】と言うようになったらしい(?)です。

 

 

 

 

 

 

なお私立中学受験科とは別に【予習シリーズ】を使用している集団授業塾に在籍中の小4~小6生を対象とした、【予習シリーズ(算数)フォローコース】もあります。

 

このコースは集団授業塾との【併用】を前提としたコースです。









【キセル算と部分分数分解】


2021年9月19日追記

 

上記ブログの補足というか、追記を書きたいと思います。

 

結局、中学受験をしていない僕が、数列の授業についていけたかどうかなんですが、結論から言いまして、なんとかなりました(笑)

 

 

 

ただ、まあ、とにかく最初の数回は戸惑いました。

 

なにしろ「等差数列」なんて単語、初めて聞きましたからね(笑)

 

(もちろん中学受験組にとっては、お馴染みの単語です)

 

 

 

等差数列 四谷大塚 予習シリーズ 算数 4年(上)  第14回(130ページ)
【等差数列】四谷大塚 予習シリーズ 算数 4年(上) 第14回(130ページ)

 

 

 

とはいうものの

 

 

 

「自分の知らないことを、みんなは知っている」

 

 

 

という焦りや緊張感が、結果的に

 

 

 

「いつもよりきちんと勉強する」

 

 

 

という良い方向に転がった感じでした。

 

 

 

普段は

 

 

 

「勉強なんて、定期テスト直前期にちょこっとするだけ」

 

 

 

の典型的な附属生でしたけど、この時は授業の度にしっかりと復習しました。

 

 (周囲にも数名、定期テスト前でもないのに勉強し始めた人間がいました。もちろんみんな中学受験経験組です)

 

 

 

なんか、こう、うまく表現しにくいのですが、

 

 

 

「なんで自分はこんなに勉強してるんだろ? これじゃ附属の意味ないじゃん」

 

 

 

と思いつつも、

 

 

 

「自分が遊び惚けていた小四~小六の時に、みんなとんでもない量の勉強をしていたんだから、しょーがないっ」

 

 

 

と思い直してきちんと勉強した感じです。

 

 

 

いや、ほんと、中三冬の時のように勉強してしまいました。

 

 

 

結局、真面目に勉強したこともあり、定期テストで中学受験組に遜色ない点数を取れた覚えがあります。

 

 

 

ただ授業をしっかりと復習したのは、後にも先にもこの時だけで、次の単元に入ると、また元の

 

 

 

「勉強なんて、定期テスト直前期にちょこっとするだけ」

 

 

 

の典型的な附属生に戻っちゃったんですけど・・

 

 

 

 

 

ところで、肝心の部分分数分解(キセル算)なんですが、当時、妹の予習シリーズ(まだカラー印刷ではない、白黒の予習シリーズです)を借りて、教科書と見比べた記憶があります。

 

小学生用テキストと高校教科書を比較するなんて変な気がしましたが、いや、ほんと、共通する表現が結構あるんですね。

 

 

 

で、自分なりに出した結論は

 

 

 

「受験算数の数列は、高校数列の中で、なんとかギリギリ小学生にも理解できる部分を抽出したもの」

 

 

 

ということでした。

 

そして、これを小四~小六でマスターした中学受験組って

 

 

 

「やっぱスゲー」

 

 

 

という結論に達しました(笑)

 

 

 

それと同時に

 

 

 

「中学受験って、大変なんだな」

 

 

 

とも思いました。

 

 

 

ちなみに、この時感じた

 

 

 

「中学受験って、大変なんだな」

 

 

 

が、当塾の「小六のみ、二科受験」という方向性に影響しているのは事実です。

 

どうしても

 

 

 

「中学受験は負担が多過ぎる」

 

 

 

って思っちゃうんですね。

 

 

 

ほんと、いろいろと迷うところもあるのですが、現時点では、小六生のみ、二科(算国)指導専門でやっていきたいと思っております。

関連ブログ(主宰者の個人的なこと)












キセル算?】私立中学受験について思うこと(←今お読みのブログ)



日大二で思い出したのですが・・

 

(2021年11月追記あり)






参考ブログ