【中学受験】と【高校受験】-やっぱり中学受験は難しい

2025年12月28日 最終更新

 

時々訊かれる【中学受験】【高校受験】の違いについて、実際に毎日授業を担当している立場から、いくつか思ったことを書いてみます。

 

 

 

※今回、ここで言う【中学受験】はいわゆる【私立中学受験】のことです。【都立中高一貫校受】については別の機会に書きたいと思います。

学校授業と入試問題

【高校受験】


まずは【高校受験】についてです。

 

 

 

【高校受験】
【高校受験】

 

 

 

【高校受験】はもう、「学校授業」と「入試問題」がかなりの割合でリンクしていると思います。

 

なんというか、

 

 

 

【高校受験】の場合、学校(公立中学校)の授業をしっかりと理解すれば、入試に必要とされる内容の7割~8割をマスターできる!

 

 

 

と言えるのではないでしょうか。

 

そして、残り2割~3割を「塾」等でカバーすれば入試に対応できると思います。

 

もちろん「自宅学習」のみでカバーすることも可能です。

 

いわば、

 

 

 

【高校受験】は

 

『学校授業』の延長線上に

 

『入試問題』が存在する

 

 

 

と言えると思います。

【中学受験】は難しい


一方、【中学受験】です。

 

 

 

【中学受験】
【中学受験】

 

 

 

【中学受験】、特に核となる【算数】については、

 

学校(公立小学校)の授業をしっかり理解していても、入試に必要とされる内容の1割~2をマスターしたにすぎないのではないでしょうか。

 

 

 

※この1割~2割という表現には異論のある中学受験塾さん(0割とお考えの中学受験塾さん)もあるかとは思いますが、中堅以下の私立中も考慮した表現と思ってください。

 

 

 

本当に『学校算数』と『受験算数』は大きく乖離しており、もはや『算数』という名称が共通なだけの【完全なる別物】と言ってよいのではないでしょうか。

 

 

 

※このような乖離はどうも昔からあるらしく、はるかはるか昔、小6だった僕の母が「中学受験をする同級生」から自由自在(当時、一番ポピュラーな中学受験用算数参考書だったらしい) を見せてもらった時、あまりにも学校教科書とかけ離れている内容なので、びっくりした記憶があるそうです。

 

(昭和30年代前半の話です)

 

 

 

ここまで『学校算数』と差があると、中学受験生は【中学受験】に必要とされる内容の大部分を「塾」でカバーしなければなりません。

 

また「自宅学習」のみで中学入試に挑むというのも(不可能ではないとは思いますが)、かなり難しいと思います。

 

 

 

この学校との乖離が、【中学受験】特有の大変さ・難しさだと思います。

 

 

 

※さらに近年は乖離度が加速している感じでして、【組み合わせ】なんて、C(コンビネーション)を使って計算するのが主流になっちゃってます・・

【偏差値】も異なる

【偏差値】も異なります
【偏差値】も異なります

【中学受験】の偏差値


偏差値のニュアンスも異なります。

 

【中学受験】の場合、そもそも参加する生徒の多くが、学校(公立小学校)レベルの勉強は【余裕で理解できる】層です。

 

単元ごとにおこなわれる学校の「カラーテスト」はたいてい満点の生徒たちです。

 

 

 

そしてほぼ全員が【中学受験】用の『集団授業塾』に通っています。

 

また『集団授業塾』に加え『個別指導塾』を併用する生徒もいます。 

 

 

 

※ちなみに当塾の【予習シリーズ(算数)フォローコース】は、まさにこの【集団授業塾に加え個別指導塾を併用しようとする生徒】が対象です。

集団授業塾に加え個別指導塾を併用・・
集団授業塾に加え個別指導塾を併用・・

 

 

 

さらには『プロ家庭教師』にまで来てもらっている生徒もいます。

 

 

 

 

 

ほぼ全員が勉強するし、勉強するのが当たり前の世界。

 

なんというか、みんなが勉強しちゃうので、平均点を下げる方向に働く(勉強をしない)生徒がほとんどいない世界なんですよね。

 

 

 

そのような中で平均点(偏差値50)をとるというのは、なかなかに厳しい・・

 

 

 

がんばっても

 

本当にがんばっても

 

最後まで平均点(偏差値50)に

 

ならないまま受験が終了する

 

ということも珍しくありません。

【高校受験】の偏差値


一方、【高校受験】の場合、【中学受験】より偏差値が12~15程度高く出ます(模試によっては、もっと高く出ます)

 

 

 

【高校受験】の偏差値
【高校受験】の偏差値

 

 

 

【高校受験】は公立中学校のほぼ全員が受験します。

 

勉強が「得意な生徒」から「苦手な生徒」まで、幅広い層の生徒が受験するということもあり、【中学受験】ほど平均点が高くなりません。

 

(ちょっと良くない表現かもしれませんが、なんというか、勉強をしない生徒さん、平均点を下げる方向に働く生徒さんも一定の割合で存在します)

 

 

 

高校受験は、普通にがんばれば、確実に平均点(偏差値50)がとれる世界といえるのではないのでしょうか。

 

 

 

また、『集団授業塾』と『個別指導塾』を併用するという生徒もそれほどいませんし、『プロ家庭教師』を利用するという話もあまり聞きません。

 

 

 

ごく一部を除き、【中学受験】ほど過熱していないのが【高校受験】の現状です。

 

 

 

ちょっとレアケースを。

 

上述のように、【高校受験】では【中学受験】より偏差値が12~15程度高く出てしまうのですが、これがプラスに働く場合があります。

 

 当塾には私立中の生徒も在籍しているのですが、時折、内部進学ではなく外部高校の受験を検討し始める生徒がいます。

 

で、中3になり、試しに高校受験用の会場テストを受けると、小6時より大幅に偏差値が上昇するんですよね。

 

【首都圏模試】で偏差値48前後だった生徒が、【進研Vもぎ】で偏差値60以上を取ってしまうというという・・

 

中には、俄然やる気になって外部受験を決意し、不利な内申書をものともせず、結果的に上位都立高校に合格!

 

なんて生徒もいます。

 

 

 

(ただ、まあ、内申書はどうしても不利になりますので、私立中在籍生の外部高校受験】は、あまりおすすめはしないのですが・・)

関連ブログ



塾から見ると・・

【中学受験】は努力が反映されにくい?


授業を担当している現場の人間からすると、明らかに【中学受験】の方が指導が難しいですし、生徒も大変そうです。

 

 

 

【中学受験】は難しい
【中学受験】は難しい

 

 

 

なんというか、うまく表現しにくいのですが、【高校受験】は、

 

がんばった分だけ点数(偏差値)が上がる

 

というか、

 

努力がきちんと反映される

 

というか、

 

努力が実を結ぶ

 

というか、

 

 

 

とにかく

 

 

 

一生懸命がんばれば、よい結果が生まれる!

 

 

 

ということが体感できる世界なんですよね。

 

 

 

 

 

 

一方【中学受験】の場合は、なんというか、

 

がんばっても点数(偏差値)がなかなか上がらない

 

というか、

 

努力が報われにくい

 

というか、

 

努力が結果に結びつくのに時間がかかる

 

というか、

 

がんばったのに点数(偏差値)が落ちちゃうこともある

 

というか・・ 

 

 

 

 

 

とにかく苦しい部分が多い世界です。

 

 

 

もちろん、ここに書いた【中学受験】【高校受験】の違いなんて、塾関係者にとっては当然のことだと思いますし、

 

「なんでこの人は、こんな当たり前のことをダラダラ書いているんだろう」

 

って思われちゃうかもしれないのですが、ここ数年の中学受験の過熱ぶり中学受験の厳しさを再認識したということもあり、ちょっと書いてみました。

※昔、僕が【高校受験】の際通っていた塾の先生も、【中学受験】は【高校受験】と比べ物にならないくらい難しいよとおっしゃっていました。

 

(7年ほど前のブログに書いたことがあります)

 

 

 

7年ほど前に書いたブログ



ちょっとややこしいのは、純粋に偏差値だけを見てしまう【中学受験】を勘違いしちゃうんですよね。

 

多摩地区の場合、完全中高一貫校は少なく、高校からも生徒募集する中高一貫校が多いのですが、

 

中学入試では【偏差値42~44】なのに、高校入試では【偏差値54~56】なんて学校があります。

 

偏差値の数字だけを見てしまう【中学入試の方が入りやすく思えちゃうんですよね。

 

 

 

あくまでも伝聞なのですが、平成初頭まではこういった数字の違いを利用して、一部の中学受験専門塾が「中学入試の方が入りやすいですよ」といった入塾勧誘をしていたと聞いたことがあります。

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