私国都立小 内部進学対策
当塾には【私立小】・【国立大附属小】・【都立小】に在籍している生徒を対象とした【私国都立小 内部進学対策コース】※注1があります。
ちょっと失敗談になってしまうのですが、かなり昔、それまで【小3~小6】対象だった上記コースの対象学年を広げ、【小2コース】を新設した時のことです。

算数における「直角の概念」導入のところで、まだ小2の授業に慣れていない僕は、直角をつい
90°
って言ってしまったんですね。

直角は小2で初めて出てくる概念です。ただし、小2の段階では直角という言い方のみで、
90°という表現は小4 で学習します。
それなのに僕は小2生に対して90°って言ってしまったんですね。

小2生にとっては、突然
謎の単語 90°
が出てきたことになります。
明らかに【分かりやすい授業】ではありません。
というか、もう【宇宙一分かりにくい授業】です。
ほんと大反省です。

90°という言葉を2回くらい連呼してしまった後、ようやく気付いた僕はちょっとうろたえながら、あわてて
ごめんごめん。90°って直角のことなんです。いやいや、申し訳ない。
って謝ったんですね。
すると、
だいじょーぶ。幼稚園のとき八王子の塾でやったぁ~
という返答が・・

ペーパー重視型入試
よくよく考えてみたら、この生徒が在籍している私立小は、いわゆる【ペーパー重視型入試】を実施する学校なんですよね。ですから90°という概念は、幼稚園の段階で学んでいてもおかしくはないんですね。
まあ、なんというか、こちらとしては小2生に助けられた格好です・・
ただですね。その時思ったのですが、世の中のほとんどの小学生は地元の公立小に通うわけですよね。そして、小2で初めて直角の概念に触れるわけですよね。90°なんて小4です。
それを幼稚園の段階で【先取り学習】しちゃってるという・・
それまでも私立小の生徒は在籍していましたが、どちらかというと皆さん【非ペーパー重視型入試】の学校だったので、この【先取り学習】のすごさに少々びっくりした覚えがあります。

幼児期における【先取り学習】
しかも、ですね。
この生徒は【先取り学習】を楽しんでいる感じでした。
なんというか、【先取り学習】が苦になってないというか、【知らないことを知るのって面白いよねっ】といった感じの、いわゆる【知的好奇心が旺盛な生徒】でした。

幼児期における【先取り学習】については賛否両論ありますが、少なくともこの生徒のような【知的好奇心旺盛な生徒】の場合はマイナスではないと思います。

※注1【私国都立小 内部進学対策コース】→以前は【私国立小 内部進学対策コース】という名称でした。2022年4月の【都立 立川国際中等教育学校附属小】開校に伴い【私国都立小 内部進学対策コース】に名称変更しております。
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