幻の(?)テキスト

【大学入試レベルの英文法】を出題する私立高校


中学生の時、僕が通っていたのは【私立高校】受験向けの塾でした。

 

 

 

カリキュラムは完全に【私立高校】に向けてのもの。

 

学校の【定期テスト対策】等は一切してくれない、純粋に私立【一般入試】に向けての授業でした。

 

 

 

当時ちょっとした【私立高校】(日大系以上と聞きました)は、なぜか大学入試レベルの英文法を出題するということもあり、英語はかなりのハイスピードで進みました。

なぜか【大学入試レベル】の英文法が出題される・・
なぜか【大学入試レベル】の英文法が出題される・・

僕の通っていた塾の場合、なんでも『最上位クラス』では、中二の一月に最終単元(仮定法)を終了するとのことでしたが、

 

僕のいたクラスは

 

 

 

「ゆったりとしたスピード」(塾の先生談)

 

 

 

だそうでして、中三の夏期講習で仮定法が終了しました。

中三の夏期講習で仮定法が終了・・
中三の夏期講習で仮定法が終了・・

もちろん僕にとっては、ちっとも「ゆったり」ではなく、

 

ほんと、ついていくのがやっとでした(笑)

 

 

 

ちなみにこの時の英語担当の先生は、

 

のちに某大学受験予備校でスター講師になる方でして、

 

今考えると、僕は非常に恵まれた環境にいました。

【麻布高校?】【駒場東邦高校?】


授業は、毎回毎回配布されるプリントを中心に進んでいったのですが、これがなかなかによくできたプリントでして、全て過去問で構成されていました。

 

 

 

ただ、どうやらかなり昔に作られたものらしく、出典高校名に

 

 

 

麻布高

 

 

 

とか

 

 

 

駒場東邦高

 

 

 

とか

 

書いてあるんですね。

 

 

 

もちろん僕が高校受験生の時には、麻布駒東既に高校募集をしていません。

 

 

 

塾プリントA (2)が麻布高校の入試問題
塾プリントA (2)が麻布高校の入試問題
塾プリントB (12)が駒場東邦高校の入試問題
塾プリントB (12)が駒場東邦高校の入試問題

また

東京教育大学附属高

東京教育大学附属駒場高

なんて書いてある問題もありました。

 

もちろん僕が高校受験の頃には、「筑波大学附属高」・「筑波大学附属駒場高」です。

塾プリントC (1)・(8)が東京教育大学附属高校の入試問題
塾プリントC (1)・(8)が東京教育大学附属高校の入試問題
塾プリントⅮ (6)が東京教育大学附属駒場高校の入試問題
塾プリントⅮ (6)が東京教育大学附属駒場高校の入試問題

さらに授業が進むにつれて

ヒント ○○ページを参照

なんて記述が出てきたりしました。

 

 

 

毎回配布されるのはプリント一ですので、そもそもページなんて概念はありません。

 

 

 

そこで僕はようやく

「どうやらこのプリントは、なにかのテキストをコピーしたものらしい」

ということに気付きました。

 

 

 

ただ結局、テキスト本体は配布されることはなく高校入試は終了し、塾も卒業となりました。

 

 

 

この【幻の(?)テキスト】については、その後もずっと気になっていて、

 

特に塾業界に入ってからは、教材カタログはもちろん、教材展示会に顔を出す度に探していたのですが、分かりませんでした。

新版【有名高校への英語】(評論社)


ところが先日です。

 

書店で偶然手に取った 新版 有名高校への英語 (評論社) という本に、明らかに見たことのある問題が…

 

というか、見たことのある問題ばかり!

 

 

 

これだったんですね。 

 

いや、まさか市販の本とは思わなかった(笑)

新版 有名高校への英語 (評論社)
新版 有名高校への英語 (評論社)

「新版」と表示しているだけのことはあり、

 

東京教育大学附属高東京教育大学附属駒場高は、

 

きちんと【筑波大学附属高】・【筑波大学附属駒場高】となっています。

新版 有名高校への英語p.20 (1)・(8)がきちんと筑波大学附属高校に!【参照 塾プリントC】
新版 有名高校への英語p.20 (1)・(8)がきちんと筑波大学附属高校に!【参照 塾プリントC】
新版 有名高校への英語p.25 (6)がきちんと筑波大学附属駒場高校に!【参照 塾プリントⅮ】
新版 有名高校への英語p.25 (6)がきちんと筑波大学附属駒場高校に!【参照 塾プリントⅮ】

もっとも、麻布駒東はそのままでした。

新版 有名高校への英語p.28 麻布(2)はそのままでした【参照 塾プリントA】
新版 有名高校への英語p.28 麻布(2)はそのままでした【参照 塾プリントA】
新版 有名高校への英語p.56 駒場東邦(12)はそのままでした【参照 塾プリントB】
新版 有名高校への英語p.56 駒場東邦(12)はそのままでした【参照 塾プリントB】

それと【現在完了進行形】・【過去完了】・【関係副詞】・【分詞構文】・【仮定法】等は「補充編」というタイトルになっており、なぜか問題だけの掲載で出典高校名はカットされています。

塾プリントE 出典高校名の記載がある。
塾プリントE 出典高校名の記載がある。
新版 有名高校への英語p.248 出典高校名がない!
新版 有名高校への英語p.248 出典高校名がない!

長年心に引っかかってた謎が解明されたのは嬉しいのですが、ずっと塾専用教材と思っていたので、まさか市販の本とは…

 

それとも塾専用教材が市販化されたのでしょうか?

 

周囲の方に聞いてみたり、僕なりにいろいろ検索してみたのですが、分かりませんでした。

それと、あのプリント、そもそも著作権の方は大丈夫だったのでしょうか?

 

(違法コピーではないと思いたいのですが…)

 

塾専用教材の場合、コピーは教材会社と話がついていることもあるとは思うのですが、市販本の場合はどうなんでしょう?

関連ブログ(主宰者の個人的なこと)








幻の(?)テキスト(←今お読みのブログ)







日大二で思い出したのですが・・

 

(2021年11月追記あり)