2025年4月15日 追記
【中央大学附属】
数Ⅲを教えていると、【理系学部】出身と勘違いされることがあるのですが、僕は【文系学部】出身です。

ただ、大学進学の際には、理系にするか文系にするかで本当に迷いました。

厳密に言うと、【理工学部】に行くか【文学部】に行くかで迷い、結局【法学部】に進学するという、ちょっと意味不明な迷い方(迷走?)をしています。


僕の入学した中央大学附属高校(小金井市)は、文字通り中央大学の附属です。
優秀な方は【旧帝一工】や【早慶】等を外部受験しますが、大多数の「普通の人」は中央大学に内部進学します。
もちろん僕も内部進学組です。
当時中央大学には五学部(※)しかなく、その中から自分の興味のある学部学科を選ぶことになります。
※当時の中央大学は【法】・【経済】・【商】・【文】・【理工】の五学部のみ
僕はとにかく数学が好きでした。
中三あたりから
あれ? 数学って意外に面白いじゃん
とは思い始めていたのですが、高校入学後にそれが一気に加速した感じです。
そして中大には理工学部に数学科があります。
漠然とした形ですが、この数学科が希望学科の一つとなりました。

また現代文も好きでした。
これは明らかに某先生(※)の授業が、極端に面白かったことに起因します。
※某先生 ←当時の中附生ならわかると思います。そうです。あの先生です(笑)
特に「城の崎にて」(志賀直哉)の解釈が、僕にとってはものすごく新鮮で、それまで説明文や論説文は論理的に(数学っぽく?)考え、小説の方は感覚的に解いていたのですが、
小説も論理的に解釈できるんだああ!
と感心したことを覚えています。
そして中大には文学部に文学科(国文専攻)があります。
この文学科(国文専攻)も希望学科の一つとなりました。
ところが高三になったばかりの頃、就職については、両学科ともあまり有利とは言えないという話が耳に入ってきます。

さらに双方ともゼミが多く、自分の時間がとりにくいという話も聞きます。
前回と話が重なるのですが、ちょうどその頃から小説現代に投稿を始めており(参照ブログ 星新一 ショートショートコンテストについて思うこと)、自分の時間(文章を書く時間)がとりにくいのはちょっと…と迷いが生じます。
参照ブログ
【中央大学法学部 法律学科】
そして、ほぼ同時期に
就職なら法学部!
という話を聞きます。
もちろん中央大学の場合、就職については法学部(特に法律学科)が【有利】というのは高校入学前から聞いてはいました。
ただこの【有利】という言葉の意味が、こちらの想定していた【有利】とはどうやら次元が違うらしいのです。
もう、とんでもなく【有利】というか、ほとんど【早慶扱い】されるというのです。
高校受験の際、早慶附属全滅だったこともあり、この【早慶扱い】という言葉には、ものすんごく心を揺さぶられました。
さらに法学部は
ゼミはあるけど、とらなくても良い
という話も聞きます。
また、それまで他学部志望だった同級生の中から、急に法学部志望に変更する者もでてきます。
(でてきます、というか、続出というか…)
僕の場合、法律にはそれほど興味がなかったということもあり、迷いに迷ったのですが、就職という未知のものに対する不安もあり、結局、法学部(法律学科)に進学することにした、という感じです。

法学部法律学科 内部進学
2025年4月15日 追記
上記ブログを書いてから10年ほどが経過したこともあり、ちょっと加筆というか、追記をしてみます。

なんというか、この
さほど興味がないのに【法学部】に内部進学した件
についてなんですが・・・

この学部選択、正直言って、良かったのか悪かったのか、今でも結論が出てない感じです。
本来、大学というものは【自分の興味関心のある学部】に進学するのが理想だと思います。就職に有利だからといって【興味のない学部】に進学するのは、やはり邪道のような気がします。
そう考えると、僕の場合【理工学部】か【文学部】に行くべきだったように思えます。
実際、僕にとって【法学部】の授業はそれほど面白いものではありませんでした。
もちろん面白いと感じた分野もありました。
【善意】であるか【悪意】であるかの場合分けなんて、数学の【ゼロ以上】か【負】であるかの場合分けっぽくて、なかなかに興味深かったです。
ただ冷静に考えると、この【数学っぽくて面白い】と思っちゃうところが、もう【理系学部に行くべきだった】的な事を示しているような気がします・・
また、ブログ【星新一 ショートショートコンテストについて思うこと】にも書きましたが、僕、大学1年~2年の頃はあまり大学に行ってません。
授業そっちのけで投稿していました(笑)
ただ、これ、今考えると、【法律に興味が持てない】こともあって、【授業そっちのけ状態になっていた】というのもあると思うんですよね。
今、人生を振り返ってみると、もしかしたら僕は学部選択を誤ったのかもしれません。

とはいうものの、ですね。
現実問題、社会人になると出身大学を言わざるを得ない場合があります。
さらに塾業界の場合、生徒さんや保護者様に出身大学どころか出身学部まで聞かれる事があります。
塾業界、特に【大学受験予備校】業界や【受験算数】業界は高学歴の方が多く、なかなかに肩身の狭い時もありますが、それでもまあ、なんというか、正直言って、まだ【法学部】は通りが良いというか、聞こえが良いというか、まだマシというか・・
そう考えると【法学部】進学は、誤りだったとまでは言い切れないような気もします。
はたして、この選択は良かったのか悪かったのか・・

今日に至るまで結論は出てない感じです。

関連ブログ(主宰者の個人的なこと)

中大附から中大法法に内部進学(←今お読みのブログ)
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【中学受験】と【高校受験】を比較してみたブログです。