共通問題
前回のブログ(2019年春の結果です)で、「全員に勢いがありました」などとやや抽象的なことを書きましたので、
今回は都立高校入試対策 数学(共通問題)を例に、ちょっと具体的なことを書いてみます。
当塾の場合(他塾さんもそうだとは思いますが)、基本的に入試直前期は過去問演習となります。
実際に過去問を解いてもらい、都立高校特有の問題構成を身をもって実感してもらってます。
数学(共通問題)に関しては、当塾では平成15年度(大問2が現在のパターンになった年!)の過去問から解いていきます。
もちろん平成27年度まではマークシート方式ではないので、予めその旨を生徒に説明した上で解いてもらいます。
以下、標準的な学力(学校成績3程度)の生徒を念頭に置いた記述です。

大問1
いわゆる小問集合です。
問1~問8(各5点配点)・問9(6点配点)
なお、問9は作図です。
ここは46点満点を取りにいきます。
実際には素数に戸惑ったり(平成15年度・問7)、作図が難しかったり(平成21年度・問9)して46点が取れない年もあるのですが、
とにかく46点を取りにいきます。
もちろん、生徒によっては特定分野をすっかり忘れている場合もあるので
(なぜか「資料の散らばり」を忘れている生徒が多いです)、
そのような時はいったん過去問演習を止め、補助プリントで当該分野の知識を再確認した後、過去問演習に戻ります。

大問2
先生や生徒が問題を作るという設定の長文問題です。
ここは問1(5点配点)のみチャレンジです。
問題形式に慣れてしまえばあっさりと解けるのですが、どうも最初は取っつきにくく感じるようです。
例年、五年分(平成15年・平成16年・平成17年・平成18年・平成19年)ほど過去問をこなすと、問題形式に慣れてくれる感じです。
なお、問2はスルーです。(スルーするのは良くないこととは思うのですが、この問2って学校成績4以上の生徒を対象にしているような気がします)

大問3
関数問題です。
問1(5点配点)・問2①(5点配点)で10点を取りにいきます。
問2②以下はスルーするというわけではないのですが、
標準的な学力の生徒にとってはやや難しい問題が多くケースバイケースです。
大問4
平面図形です。
問1(5点配点)は原則として角度問題です。ここは確実に取りにいきます。
そして問2①(7点配点)の三角形の証明問題です。
証明そのものは基本的なのですが、生徒によっては合同にしろ相似にしろ、三角形の証明問題を忘れている場合もあるので、予め補助プリントを用意しておきます。
補助プリント経由の場合、少々時間はかかりますが、入試までには7点満点が取れるようにはなります。
問2②以下はケースバイケースです。

大問5
空間図形です。
年度によっては、問1もスルーです。
まとめ
まあ、例年こんな感じで標準的な学力(学校成績3程度)の生徒でも、
入試本番でなんとか73点を取れるように頑張ってもらっているのですが、
実際には一問~二問ミスしてしまい63点~68点となってしまったり、
逆に大問3の問2②や大問5の問1まで解けてしまい83点だったりと、
同じ学校成績3程度の生徒でも、どうしても個人差が出てしまいます。
難しいところです。
塾専用教材も
もちろん、塾専用教材も使います。

なお、極端に数学が苦手な生徒(学校成績2程度)の場合、大問1に関しては【平成4年度】あたりから解いてもらい、パターンに慣れてもらう必要があります。

また、大問1に特化した塾専用教材も使用します。
